ハーレーダビッドソンの代名詞Vツインエンジンとそのエンジンの歴史

ハーレーエンジンの歴史

大型バイク免許取得者であれば、一度はハーレーダビッドソンに乗ってみたいと思うでしょう。ハーレーから発せられる独特の鼓動は角度45度のV字に配置された2基の空冷OHV(Over Head Valve)のエンジンから発せられる音なのです。

1903年、第一号車には単気筒エンジンが搭載されていました。1907年にハーレーダビッドソン社として正式に登記され、この頃から研究開発されてきたVツインエンジンが1909年に完成、ここからハーレーのエンジンの歴史が始まります。

第一次世界大戦を経た1929年、ヴィンテージ・ハーレーとして高値で取引される”フラットヘッド”エンジンが開発されます。フラットヘッドの通称は、バルブとピストンがフラットな状態であることから、こう呼ばれるようになりました。

世界恐慌も収まってきた1936年、OHVを採用したVツインエンジン”ナックルヘッド”が登場します。ここからハーレーらしいエンジンの歴史がスタートします。ナックル(拳)と呼ばれるのは、ロッカーアームが拳の形に似ているからです。

第二次世界大戦後の1948年にはナックルヘッドを改良した”パンヘッド”(シリンダーヘッドの形状から)、1966年に”ショベルヘッド”、1984年に第4世代Vツインエンジンである”エボリューション”、1998年から現在まで、第5世代の”ツインカム88”が搭載されています。

ハーレー エンジン周りのパーツ

ハーレーエンジン

ハーレーダビッドソンにおける単気筒エンジンの歴史

ハーレーダビッドソン単気筒エンジン

ハーレーのエンジンの歴史は、単気筒エンジンを開発されたところから始まります。

1903年にウィリアム・S・ハーレーとアーサー・ダビッドソン、そしてアーサーの兄ウォルター・ダビッドソンの三人が、自転車用バイクエンジンが開発しました。トマトの缶を利用して作られたキャブレターで、排気量は409ccのハーレーダビッドソン第一号の完成でした。

1907年になり、ダビッドソン家の長男ウィリアム・Aが加わり、株式会社ハーレーダビッドソンが設立されます。

その後、二気筒、四気筒などの多くのエンジンが使用されるようになり、単気筒エンジンは影をひそめることになりますが、1926年になると新しいモデルの単気筒エンジンのハーレーが低価格で市場に提供されるようになりました。それが顧客の増加につながり、普段乗り用としてハーレーを多くの人が手にできるようになったのです。

このように、エンジンの歴史の中で、単気筒エンジンは欠かせない存在なのです。

バイク

コンパクトなハーレーが人気を集める

ハーレーといえばツーリングスターのような、300kg超の車体重量を持つビッグサイズのものが定番でした。本場アメリカでも大きいことが支持されてきましたし、日本のハーレー乗りも大きいほど良いと考えてきました。

しかし、サイズはコンパクトな方が良いというオーナーが増え、あえて小柄なモデルを選ぶことも増えています。最も小さいのはスポーツスターで、軽快さがハーレーの中ではダントツで高いです。タフな心臓と軽快ボディを併せ持つモデルで、走りが命なら断然スポーツスターと言われています。小柄で軽快な日本やヨーロッパのバイクに対抗するために開発されて、アメリカのレースシーンでもハーレーの名前を不動のものにしてきたという歴史があります。街乗りに適しているというイメージがありますが、レースにも強いです。

排気量は1201ccと883ccの2種類で、コンパクトなエンジンとフレームで車格を小さく抑えているので、街乗りにもツーリングにも使うことができます。マルチに使えますが、2人乗りで荷物を積むにはややスペースが辛いです。

大きさがコンパクトというメリットはもちろん、足つきの良いローモデルは値段も103万円程度でお手頃です。

さらに低価格で小型モデルのストリートも販売されています。

ハーレーエンジン