ハーレーのエンジンの歴史におけるパンヘッドエンジン

ハーレーのエンジンの歴史におけるパンヘッドエンジン

ハーレーのエンジンの歴史の中で、今でも根強いファンが存在しているのが、パンヘッドです。パンヘッドの愛称は、ロッカーアームのカバーの形が「なべ」に似ている事から、パンヘッドと呼ばれています。

このエンジンの前身のナックルヘッドで大きな性能の向上を果たしましたので、ハーレーとしては、パンヘッドにて、様々なマイナートラブルの改善を目指して開発したエンジンです。

このエンジンは、ハーレーのエンジンの歴史の中で、初めてアルミ製のシリンダーヘッドを採用したモデルです。

これにより、放熱性能が飛躍的に向上し、オーバーヒートの心配が無くなり、ハーレーとしては、更なる性能向上を行う事ができたのです。

出力は、発売当初はナックルヘッドと同じ50PSでしたが、信頼性の向上と、相次ぐ改良で、1955年に登場したスポーツタイプのFLH1200では、最終的には60PSにまで出力アップしました。

また、1965年には、始動方式がキック方式からセルモーター方式へ変更した「エレクトラグライド」が登場しています。